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【カンボジア】隔離緩和検討の動きに外国人ビジネスパーソンから歓迎の声

カンボジアは現在、入国後14日間のホテルでの隔離が全入国者に対して義務付けられています。実際はどうかはともかく、2021年2月に隔離ホテルを賄賂を使って抜け出した中国人が国内感染を広めた(それまではなかった)ことがロックダウンに至る事態を引き起こしたとされているため、結構厳格です。

 

しかし、隣国のタイが7月からのPhuket Sandboxスキームを皮切りに一部制限緩和に踏み切り、10月にはバンコクを含む他の都市でも制限緩和が検討されていたり、ベトナムフーコック島への訪問者の入国制限緩和を決めるなどの動きが出てきたことを受けて、カンボジア国内からも入国制限の緩和(隔離期間の短縮又は撤廃)を求める声が上がり始めていました。

 

今日は政府が隔離短縮の検討を行うというニュースを受けての外国人ビジネスパーソンたちの歓迎の声を紹介する記事を読んでいきます。

www.khmertimeskh.com

 

 

英単語メモ

businessfolk

businesspeopleの意味で使われますが、OALDにも出てこない単語です。

vulnerability

傷つきやすいこと、弱み、脆弱性

vulnerableの名詞形(以下はvulneableの説明)

weak and easily hurt physically or emotionally

vigilance

警戒、用心、不寝番

vigilantの名詞形(以下はvigilantの説明)

very careful to notice any signs of danger or trouble

 

現行の隔離措置

2021年9月21日現在、カンボジア政府は全ての入国者に対して、14日間の指定ホテルでの隔離措置を命じています。到着時や隔離期間中の検査費用、ホテル滞在費用などを含めて、一律で2,000ドルのデポジットを入国時に預ける必要があり、さらに指定の保険に加入していることも求められます。

この「指定ホテル」も、長らく完全出たとこ勝負のガチャ状態で、当たりを引けば高級ホテルになることもありますし、外れを引くとデポジットの価格に到底見合わないホテルになることもあります(ホテル費用は幅はあれど概ね一律なので、当たり外れは大きい)。特に分かれるのが隔離中の食事の質だと聞きます。

なお、2,000ドルのデポジットは、隔離期間終了後に実費を差し引かれた上で返還されますが、だいたい数百ドル程度のようです。

 

本記事執筆時点では、プノンペン都内の4つの高級ホテルに限り、到着前に事前予約しておけばガチャを引かなくてよくなりました。ただ、どこも必要経費が2,000ドルを超えており、だいたい2,500ドル~3,000ドルといった様子です。外れを引かない代わりに上乗せを払うというのは大変わかりやすい。課金ガチャの発想です。この中の一つはホテルガチャに含まれていたことを考えると、大当たりですね。

 

検討されている内容

時期などに関しての言及はありませんでしたが、カンボジアのフン・セン首相が9月17日の金曜日に以下のような発言をしています。

“Those who have been vaccinated can visit Cambodia on arrival for seven days, not in a room: They can walk around the city,” the prime minister said.

これはかなりの緩和になりそうです。

隔離期間が7日間に短縮されるだけではなく、当該7日間の間もホテルから出歩けると言っています。元記事にもありますが、Phuket Sandboxにかなり近い形の制度になりそうです。なお、今のところどこの国もそうですが、ワクチン接種者(製薬会社の推奨する規定回数の接種を終えていること)のみが対象です。

 

カンボジアのワクチン接種の状況

ワクチン接種率については、まだまだ世界各国でばらつきがありますが、カンボジアは公式発表によれば、ワクチン接種率は8割にも達しようというペースで進んでいます。

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周辺国に比べても非常に高く、世界的にも高水準です(ほぼ中国製ワクチンに頼り切っているという点は不安視されることもありますが)。これだけ急いでワクチン接種を広めたのだから、国民の中から、他国に先立って制限を緩和し、主要産業の一つである観光関連業の建て直しに着手することを求める声があがるのも理解できます。実際には周辺国の様子を見て動き出したという感じしかしませんが。

 

こうした動きが世界的に定着し、以前と全く同じとまでは言わずとも、往来がしやすくなるといいのですが。