タイ: 世界銀行が2021年の経済成長見通しを3.4%に引き下げ
コロナ禍で産業の柱の一つである観光業が苦しいタイ。
隔離措置を今すぐ失くすわけにはいかない状況ですが、隔離期間の短縮化や、2021年7月から実験的にプーケットに限って隔離措置なしでの入国を認めようと計画していると聞きます。
まあ、タイだけ隔離措置が短くなったりしたところで、帰国後に隔離されるのではなかなか旅行にも踏み切れませんが。。
長引くコロナによる国際的な移動の減少を受けて、世界銀行が今年のタイの成長見通しを4.0%から3.4%へと引き下げたというニュース。
"amid"は「真っ最中に」という意味。引き続き不確実性が高く、観光業への期待が強くもてない中で、みたいな感じですかね。
とはいえ、世界銀行のこの3.4%という見通しは、他の予測と比べるとまだ高いようです。
IMFによる最新の予測値は2.6%ですし、タイ中央銀行による予測値は3.0%です。
一方でタイ政府は、今年の経済成長率の目標として4.0%を掲げています。
この目標について、財政政策の余地が残されているから、まだ達成可能性があるというエコノミストの意見が紹介されていますが、多数派の見方はどうなんでしょう?
回復のために民間ももっと公共のためにお金を使ってくれ、という政府の訴えは分からなくもないですが、退陣を求めて大規模なデモが起こるような情勢下で、あまり民間に期待するのもどうかと思いますが。
例えば今年の入国に限って、観光ビザでの滞在期間をぐっと延ばしたらどうですかね、無償で。
観光ビザで半年とか1年とか滞在できたら、「どうせリモートワークだし、自国の状況も落ち着かないし、タイに1年いてみようかな」みたいな需要が取り込めたりしないかな。
「ワーケーション」という考え方が出てきたとはいえ、日本人にはまだ少し敷居が高いか。こういうのは欧米系の人のほうが受け入れている感じがします。