知磨き倶楽部

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グローバル: 2021年のテック企業における最注目タイトルは?「リモートワーク責任者」

コロナ禍も既に1年以上が経過し、既に日常になりつつあることの一つが、リモートワークでしょう。個人的には、一回の申請に何百枚もの書類に拇印を求められるなどの旧態然とした行政手続きなどの関係で、なかなかリモートワークを増やすことが難しい面もありますが、大きな流れは変わらないと思います。

 

ただ、リモートワークを推進する中で頭を悩ますのは、スタッフ同士の連携をどう上手く取っていくか、会社・チームの一員であるという意識をどう高め保っていくか、ということです。

 

で、アメリカのテック企業なんかでは、Head of remote workと呼ばれる、まさに上述した問題に取り組む専門担当がホットになっているとか。

www.thestar.com.my

元ネタはマレーシアのThe Star紙なんですが、このメディアは結構こういう欧米の動きを取り上げることが多いような気がしています。マレーシア人に人気があるんですかね? 

 

テック企業って、なんとなくコロナ関係なくリモートワークでも先端行ってるイメージがあったのですが、やはり同じような問題意識を抱えているわけです。

 

で、どんなことやるのかなぁと思ったら、Twitter社では「Camp Twitter」と題して子供向けの音楽や料理、犯罪科学などのバーチャル教室をやって好評だとか。家族まで巻き込んで企画し、それが好評なあたりにアングロサクソンっぽい空気を感じます。日本ではどうなんでしょう?一周回って、今なら受け入れられるのかな。

 

ちなみに、"forensic science"で犯罪科学。初めて見る単語ですが、英語でミステリーなんかを読んでれば頻出用語なのかもしれないですね。

 

バーチャルクラブを立ち上げるというのは、割とある発想かな。興味の合う人同士が仕事じゃない話題で繋がれるのは、リモートワーク云々関係なくあっていい仕組み。

ただ、バーチャル教室もそうですが、大企業っぽい匂いがしますね。従業員数十人の会社では、なんだか白けてしまいそうです。

 

とにかく、こういうことに頭を悩ませ、真剣に取り組む職種の人たちがいるということが大事だし、その動きに注目です。

リモートワークが広がった(広げざるを得なかった)当初は、リモートでスタッフたちの生産性をどう維持し、管理するのか、ということが主な議論の対象だったような気がします。しかし、今やその段階の先に行っているわけです(その問題も解決したわけではないでしょうが)。

 

翻って自分の率いる組織のことを考えると、課題は山積みです。

個人的にはリモートワークは推奨しているし、コロナ禍が収まろうと仕組みとしては続けていきたいものです。

どうしても事務所・店舗に来ないといけない職種の人たちもいる中、フィジカルな接触頻度に差が出ることを、やっぱりそれぞれのスタッフたちが心配もしていますし、どこで働いていようと、大切なチームの一員で差はないんだよ、というメッセージを、会社として見せていかないといけません。

社長なんだから僕が考えるべき重要なことではありますが、それに集中してビジネスが回らなくなるようでは本末転倒ですし。。

 

今は、環境がリモートワークを余儀なくしている面もあり、スタッフたちも受け入れているのだろうと思いますが、この先、真剣に、そして継続的に考えなくてはいけない問題を、コロナに突きつけられた格好です。

Head of Remote Workかぁ、、部門間のコミュニケーションを円滑にする役割を担わせた、似たような担当置いて失敗した苦い経験が頭をよぎる(汗)

 

同じThe Star紙に、関連するMicrosoft社の話も載っていたのでついでに紹介だけしておきます。やっぱりアメリカの話題なんだよなぁ。。

www.thestar.com.my