知磨き倶楽部

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【英語】藤井聡太三冠が新しいファンを惹きつける

史上5人目の中学生棋士としてプロデビューして、いきなりの29連勝だという大記録を打ち立てたかと思えば、次々と史上最年少という記録を打ち立て続ける藤井聡太三冠。

本記事執筆時点においては、棋界最高位である竜王のタイトルマッチに臨んでおられます。第一局は白星を飾り、更なる記録に向けて好発進といったところ。その勢いは、とどまるところを知りません。

 

そんな藤井三冠が2021年10月17日に行われた国際将棋フェスティバル2021で、優勝した海外の選手とオンライン対戦をされた影響でしょうか。英語記事で藤井三冠が牽引する最近の将棋ブームの話が出ていました。こういう内容が分かっている話題の記事は、英語の勉強目的で読むには最適です。

 

sports.yahoo.com

 

 

英単語メモ

gawky

(体ばかり大きくて)不恰好な、不器用な

(especially of a tall young person)awkward in the way they move or behave

表題につける単語がこれかい!と思ってしまう単語です。

prodigy

非凡な人、天才、神童、驚異、不思議なもの、偉観

a young person who is unusually intelligent or skilful for their age

一転して藤井三冠にふさわしい単語です。ただ、年代関係なく驚異的な強さを見せてますけどね。

quirky

奇妙な、風変わりな

*OALDには名詞(quirk)の掲載のみ

an aspect of sb's personality or behaiviour that is a little strange

a strange thing that happens

外国人にはこう映るんですかねぇ。

household name

誰でも知っている名前

a name that has become very well known

この使い方は初めて知りました。

 

「観る将」の増加

元記事中で、中村太地七段のコメントが紹介されていますが、最近の新しいファン層の増加には、やはり藤井三冠の活躍が大きく貢献しています。思えば、僕自身が将棋ウォーズをやろうと思ったのも、藤井三冠がデビュー後に破竹の連勝を重ね、テレビで取り上げられていたからでした。

"There never used to be many female shogi fans. But since Sota Fujii came along, a lot of women have taken an interest."

"There has been a marked increase in the number of people who don't play shogi but watch professional matches,"

こうコメントされている中村七段もYouTubeでチャンネルを開設されています。新型コロナの影響で、プロ棋士の方々のYouTubeチャンネルが増え、「観る将」としては嬉しい限りですよね。

www.youtube.com

 

2012年に引退され、現在は柏将棋センターのオーナー兼師範として新たな世代の育成に当たられている石田和雄九段もコメントしています。

"I think there were probably more people playing in Habu's era, but there are now a lot more fans who watch matches,"

 

www.kashiwa-shogi.com

 

僕の世代にとって羽生先生は特別だけれど

僕らの年代にとっては、やっぱり羽生義治九段が七冠独占した頃のフィーバーが忘れられません。2018年に失冠して、なんと27年振りに呼び名が「羽生九段」とタイトル名がつかない形になりました。ぜひタイトル通算100期の偉業を成し遂げていただきたいと切に願っています。

 

ただ、当時の羽生フィーバーのことは記憶していても、じゃあ自分も将棋指してみたい!と思った記憶はないんですよね。僕自身で言えば、年齢の違いというか、大学生で色々遊びぼけていたという時期でもありましたし、頭使うゲームに気持ちが向かったのかもしれませんね、恥ずかしながら(汗)

そんな僕でも、藤井四段(当時)の連勝記録ブームの際には将棋を始めてしまったわけです。下手の横好きですし、最近では「観る将」割合の方が増えてきた気もしないでもないですが、この時代の空気感を作り出した藤井三冠ってあらためて凄いと思いますね。

 

海外でも将棋が広がることを願う

個人的に残念なのは、将棋面白いじゃん!と思うようになったのが海外に居を移してから、ということです。もちろん、オンライン対戦の環境が整っている今、将棋を指すということに困るような事態はないのですが、やっぱり寂しいとは思います。

東南アジアの道端で、何の仕事で生計を立てているのか不思議になってしまう上半身裸のおっさん達が、昼間から中国将棋を指しているところなど観ると、中国将棋を覚えたくなってしまうこともしばしば。。

こうやって日本でのブームが英字ニュースでも取り上げられて、海外に少しでも将棋ブームが広がってくれたらなと思います。

 

おまけ

先日、こんな本を買ってしまいました。まさに今回の記事にぴったりの「”棋士が語る”藤井聡太と羽生世代」というタイトルが付けられています。