知磨き倶楽部

書評及び海外ニュースの紹介等を中心とした情報を発信します

【カンボジア】米ドルが依然として80%以上を占めている

カンボジアに投資する際の一つの魅力が「米ドル経済」であると言われます。

現地には法定通貨である「クメールリエル」が存在していますが、歴史的な背景から米ドルの流通割合が圧倒的に高く、給与の支払を始めとして米ドルが利用されているのが現状です。

現地通貨の流通比率を高めるための施策を続けているカンボジアですが、なかなか思惑通りには進んでいない(進められない)ようで。

今日は、そんな状況を伝える現地の報道を見ていきます。

www.khmertimeskh.com

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【カンボジア】IMF担当者が語るカンボジア経済の展望

半年毎に経済成長見通しの大幅アップデートを行なっているIMF。4月に発表されたレポートでは、カンボジアの2022年成長見通しを5.1%としました。

2月の小幅アップデート時には5.6%と置いていた見通しを引き下げた格好になりますが、その辺りの背景について、地元英字媒体のThe Phnon Penh Post紙がIMFカンボジア担当者へのインタビューで掘り下げています。

www.phnompenhpost.com

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【ラオス】新型コロナ関連の入国要件ほぼ撤廃

先月(4月)頃から、東南アジア各国の入国要件が大幅に緩和されてきており、往来が非常にしやすくなってきています。日本からの航空便だと、まだまだ席に余裕があるケースも多く見られますが、東南アジア間では搭乗率がパッと見で90%を超えていると見られるケースが少なくありません。便数は以前の水準にまで戻っていませんが、活発な往来が感じられます。

 

そんな中では少し遅れていたように見えるラオスですが、漸く厳しかった入国要件が撤廃(ただしワクチン接種者に限る)されました。ブログ筆者も2年以上訪問できていないので、朗報です。

laotiantimes.com

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【カンボジア】入国条件が大幅に緩和(ほぼ撤廃)

事前の噂など聞いたことがなかったのですが、カンボジアから、かなり唐突に入国条件が大幅に緩和されるというニュースが出てきました。

これまでは、到着前72時間以内(運用上は出発前72時間以内でOKと言われています)の陰性証明書、到着時の簡易検査、ビザは事前取得(アライバルビザは停止・Eビザは昨年11月頃に隔離免除が始まってから復活)という感じでしたが、これらが撤廃され、ほぼ新型コロナウィルス前と同様の入国手続きになります。

 

www.phnompenhpost.com

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【カンボジア】譲渡益課税の導入を2024年1月へ再延期

不動産投資を考える際に課税についても頭に入れておくことは重要です。投資の際には存在しなかった税金が導入された場合はお手上げですが、投資時に分かっているものくらいは押さえておきたいもの。

以前にも記事にしましたが、カンボジアには発効待ちとなっている譲渡益税が存在します。2022年1月から施行される予定でしたが、新型コロナウィルスによる影響で不動産市場が停滞している中、再度施行の延期を決めたというニュースです。

 

www.khmertimeskh.com

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【本の紹介】2022年2月の読書記録

2022年2月は27冊の本を読みました。当月は4回飛行機に乗り、新幹線での移動もあったなど移動時間で読書時間を確保しやすかった月でした。

 

その中から、お勧めしたい本を3冊だけ取り上げますと、

まずは乃南アサさんのこちらの小説。朧にしか知識のない日本統治時代の台湾のことを知りながら、台南の町の情景やアジアらしい雑多で活気のある雰囲気を堪能しながら楽しめます。台湾はもともと日本人にとっては人気の旅行先の一つですが、台南に行ってみたくなること間違いなし。

 

こちらは国立科学博物館の田島さんが書かれた、ストランディング(クジラやイルカなどが海岸に流れ着くこと)への対応を中心とした海獣学者の活動の様子や、海獣たちの生態の話など。普段まったく関心を向けていない分野ですが、それだけに未知の世界を案内していただく気分になれます。平易で読みやすいのが大変嬉しい。

 

今さら感のある有名作ですが、面白いものは面白いので外せません。読んでいる間、自然と頭の中が広島弁になってしまうほど、あっという間に世界に没入できます。任侠映画観たあと、映画館から出るときに肩で風切ってしまうような(笑)

 

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【本の紹介】2022年1月の読書記録

2022年1月は27冊の本を読みました。当月は年末に買い溜めて積読していた本たちの消化を中心としつつ、Kindle Unlimitedを織り交ぜながらの読書になりました。

 

27冊の中から、特にお勧めの3冊を挙げておきます。

 

浅倉秋成さんの著書は当月に2冊読んでいて、もう一冊の方が話題になっているようですが、僕はこちらの方が好きです。どちらも、おっさんの僕からすればジュブナイル臭さがあるのですが、就職活動というリアルさはあれど個人的には何も感じられないものよりも、いっそラノベ設定のように振り切れてしまった方が楽しめます。

 

こちらの本は、アジアが舞台ということがハードボイルドさを一段上げてくれています。香港って物凄い雑多な感じが残っていて、歌舞伎町を題材にしたようなクライムノベルなどと同じ雰囲気を感じやすい気がします。暴力系じゃなく、電脳系・知能系なところも、僕の嗜好に合ってまして。

 

こちらは中学3年生を対象にした特別講義の書籍化ということで、内容は佐藤優氏が常々言っていることではありますが(キリスト教の話や外務省時代のインテリジェンスの話などもいつも通り)、佐藤優氏なのに難解さが影を潜めて読みやすくなっていて、即座に中学2年生の息子に読ませようと思ったほどです。

 

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