【本の紹介】2021年12月の読書記録
2021年12月は25冊の本を読みました。当月は発売を心待ちにしているシリーズ物の最新刊が発売されたり、年末ということでKindleでの大型セールが続いたりと、読みたかった本を大量入荷できました。
当月に読んだ中から特にお勧めしておきたい本を3冊挙げておきます。なお、シリーズとしてお勧めしている本は除きます。
※ 過去にまとめている以下の記事をご参照いただければ幸いです。
米中関係緊迫の一要因となっているのが台湾問題です。台湾内部の話ではなく、米中関係の背景整理として、コンパクトによくまとまっています。
脱獄した少年死刑囚の人と成りを脱獄中に接点を持った人たちの視点から描き出す。裁判の決め手となった唯一の目撃者に接触する彼の目的は。。と、ハラハラドキドキで一揆読み必至の一冊でした。
宇宙物理学を専門とする著者が、SF映画の設定を科学的に”斬る”のではなく、どうしたら実現できるだろうかという視点で解説する。知的で刺激的な一冊でした。
続きを読む【本の紹介】『ソラミツ 世界初の中銀デジタル通貨「バコン」を実現したスタートアップ』
カンボジアが世界で初めて中央銀行の管理するデジタル通貨「バコン」の実証実験を始めたのが2019年(正規運用開始は2020年)。日本でも日経新聞でも取り上げられたりしていましたが、そのシステム開発において活躍したのが日本のベンチャー企業であるソラミツ。
ソラミツ社の代表取締役社長を務める宮沢氏が、開発の様子やその他のソラミツ社の事業、中銀デジタル通貨等について書かれた本を紹介します。
正直、UIとかそういうシステム的な面ではなく、普及度の観点でまだまだ使い勝手が良いとは感じられないバコンですが、カンボジアのニュースなどでは今ひとつ分かりにくかったバコンについて、理解が深まる一冊です。
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【タイ】再び入国時隔離要件を導入
11月1日から、やっと、特定の条件化ではあるものの、入国時の隔離制限を免除する仕組みを導入したタイ。期待通りに入国者が増加し、国内でのさまざまな行動規制も撤廃され(バー営業などは未だ解禁されていません)、上向きムードも漂い始めてきていました。
が、11月下旬に発見されたオミクロン株がタイにも入り込み、とうとう市中感染が疑われる事例が出てきたために、急遽12月21日から隔離制限免除のスキーム運用を一時的に停止する事態になりました。
シンガポールもオミクロン株感染の増加を受けて、VTL(特定国から入国するワクチン接種完了者を対象にした隔離免除スキーム)適用の航空券販売を12月23日から1月20日まで停止する措置を発表し、せっかく開き始めた国境が再び閉じられようとしています(ベトナムは1月1日から隔離期間を短縮すると決めたばかりですが、さてどうなることやら)。
僕はぎりぎりのタイミングでタイに入国しましたので、その際の経験も振り返りながら記事を読んでいきます。
続きを読む【本の紹介】2021年11月の読書記録
【タイ】オミクロン株はタイの国境再開プランに影響を与えない
11月から東南アジアの各国では入国制限を大幅に緩和する動きが相次ぎ、人的移動の再開に向けて一段と動き出しています。タイではワクチン接種完了者に対しては11月1日から隔離を免除していますし、カンボジアも11月半ばから隔離免除へと移行しています。これらの動きを受けて、シンガポールも両国からの入国者に対しては特別扱いをするようですし(ワクチントラベルレーンの対象に追加)、11月29日からはマレーシアとの間で相互にワクチントラベルレーン(隔離なし)の運用を開始しています。
足元、突如としてオミクロン株と命名された新たな変異株が現れたことで、日本では外国人の受け入れ原則停止や、自国民ですら全員14日間隔離へと再度入国制限を強化しました。経済界からは失望の声も聞こえてきそうですが、今日はタイは現時点では入国制限を戻す気はない、という記事を読んでいきます。
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