知磨き倶楽部

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【タイ】再び入国時隔離要件を導入

11月1日から、やっと、特定の条件化ではあるものの、入国時の隔離制限を免除する仕組みを導入したタイ。期待通りに入国者が増加し、国内でのさまざまな行動規制も撤廃され(バー営業などは未だ解禁されていません)、上向きムードも漂い始めてきていました。

が、11月下旬に発見されたオミクロン株がタイにも入り込み、とうとう市中感染が疑われる事例が出てきたために、急遽12月21日から隔離制限免除のスキーム運用を一時的に停止する事態になりました。

シンガポールもオミクロン株感染の増加を受けて、VTL(特定国から入国するワクチン接種完了者を対象にした隔離免除スキーム)適用の航空券販売を12月23日から1月20日まで停止する措置を発表し、せっかく開き始めた国境が再び閉じられようとしています(ベトナムは1月1日から隔離期間を短縮すると決めたばかりですが、さてどうなることやら)。

 

僕はぎりぎりのタイミングでタイに入国しましたので、その際の経験も振り返りながら記事を読んでいきます。

www.bangkokpost.com

 

 

Test&Goスキームでの入国

11月1日から始まっていた隔離免除スキームは、タイではTest&Goという名称です。タイ政府の認めた特定国(63ヵ国)からの入国者が、Test&Goの適用を受けるためにThailand Passを事前申請し、承認を得た場合に、入国後の隔離が免除されるというものです。

Thailand Pass申請用のウェブサイトから、必要書類(JPEG等の写真ファイル形式)を添えて申請する必要があります。

添付が要請される書類としては以下のものがあります(随時変更される可能性はありますので、ご留意ください)。

・パスポート

・ワクチン接種証明書

・特定ホテルでのRT-PCR検査及び空港送迎付プランでの予約確認(支払完了が必要)

・新型コロナによる治療費をカバーする、付保額US$50,000以上の保険証(滞在予定期間をカバーしていることが必要)

 

承認されると(ウェブサイトには承認まで3~7営業日かかるとの記載がありますが、僕の場合は、申請日を含めて3営業日目に承認のメールが来ました)、Thailand PassのQRコードが発行されます。これはタイの空港で提示する必要がありますので、通信不良等のトラブルを避けるため、印刷するなり、オフラインでも提示できるようにしておいた方がよいです。

 

申請作業自体にもそれほどストレスはなく、これは確かに観光客の戻りを期待できる仕組みとして機能しそうだなぁという印象を持ちました。

なお、承認後に入国日を変更する場合、再度申請し直す必要がありますので、ご注意ください。

 

Test&Goの新規申請を一旦停止

元記事によれば、12月21日から1月4日までの間、Test&Goの新規申請が停止されることとなりました。これまでにTest&Goとして20万人分の申請を承認し、11万人が既に入国、さらに9万人が入国予定ということであり、順調な滑り出しを見せていたところだけに、タイ側も苦渋の決断だったと思われます。

ただし、一旦停止の措置が取られる前に承認を受けている場合は、予定通りに隔離なしで入国できるそうです。

Prime Minister Prayut Chan-o-cha said the government would stop approving new applications for Test & Go entries -- except to the Phuket Sandbox -- from Tuesday until Jan 4, though visitors whose applications were previously approved will be allowed to enter Thailand as planned.

一方、7月から始まっていたプーケットのSandboxによる限定的な隔離免除スキームは継続されます。とはいえ、Test&Go開始1ヶ月で、Phuket Sandbocによる累計入国者数を大幅に上回っていたわけですから、やはり痛い。

 

Test&Goでの入国体験

僕は12月の中旬に、Test&Goの承認を得て、日本からタイに入国しました。他の到着便が重なっていなかったという事情もあるのかもしれませんが、必要書類チェックから入国審査まで、むしろ通常時よりもスムーズに進めたという印象で、ストレスを感じることが全くありませんでした。

空港を出てからも、ホテルの送迎者でRT-PCR検査を受けに行き(ドライブスルーでした)、その後ホテルへチェックインするなど、事前に説明がなかったので少し驚きこそすれ、すべてがスムーズでした。

ちなみに、予約したホテルによっては、まずはホテルにチェックインして、その後ホテルの部屋でRT-PCR検査の検体採取という流れになることもあるようです。

 

到着時刻にもよりますが、夕方くらいまでにPCR検査用の検体採取が終われば、同日中に結果がメールで送られてきて、晴れて解放となります(陰性結果を受け取るまではホテルの部屋から出られません)。

僕の場合、夕方5時頃に検体採取をして、夜11時くらいにメールで検査結果が届きました。

 

当面の措置

元記事によれば、7日から10日のホテル隔離が復活するようです。

New arrivals will now undergo RT-PCR testing and be quarantined for between 7-10 days, Gen Prayut said on Tuesday.

 

周辺国では、例えばインドネシアでは、隔離期間を14日間に戻すことも検討され始めているとのニュースもあります。外国人の入国を原則禁止にしている日本は、まだまだ少数派の国ではありますが、再び各国の入国規制について情報収集を行う日々になりましたね。