知磨き倶楽部

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【プロセカ】イベントストーリー「走れ!体育祭!~実行委員は大忙し~」(第8話)

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過去にプロセカで行われたイベントストーリを書き起こします。

今回の第8話が最終話。

終わってしまった体育祭。遥が体育祭の実行委員から得たものは。

ここまでのストーリーはこちらから。

第1話

第2話

第3話

第4話

第5話

第6話

第7話

 

 

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日の傾き始めた校庭で、遥たち実行委員はようやく体育祭の片付けも終えようとしていた。

「はるかちゃーん!」

「片づけお疲れさま! 向こうは、全部終わったよ」

「天馬さんもお疲れさま。私のほうも、あとは体育倉庫の戸締りだけだよ」

「体育祭、すっごく楽しかったね。アタシまだまだ走れちゃいそう!」

「咲希ってば。はしゃぎすぎないでよね」

「うん! もう無茶しすぎないって決めたしね! それより、はるかちゃんって、このあと時間ある? クラスのみんなで、体育祭の打ち上げしよーって話出てるんだ。もしよかったら、一緒に行かない? 打ち上げっていっても、近くのファミレス行くだけだし、参加したい人だけ来るって感じなんだけどね」

「・・・・・・私が行ってもいいの?」

「もちろん! ていうか、今日の『C組一番がんばったで賞』は、はるかちゃんだし」

「がんばったで賞?」

「それ、咲希が今考えたんでしょ」

「えへへ、バレた?」

「ありがとう、ふたりとも。今日は時間あるから、私も打ち上げ参加したいな」

「よかった! 何頼むか、悩んじゃうな~」

「じゃあ私達、先に教室戻って待ってるね」

「わかった」

 

咲希と一歌が教室に戻り、一人になった遥は、体育祭が終わってしまったことを実感して寂しさを感じてしまう。

「・・・・・・・・・・・・」

(・・・・・・そっか、もう終わっちゃうんだ)

「遥ちゃん、向こうも片づけ終わったって!」

「わかった。じゃあ、一緒に体育倉庫の戸締りをして、実行委員の仕事は全部終わりだね。・・・・・・・・・・・・」

「遥ちゃん? どうしたの?」

「・・・・・・・・・・・・寂しいな」

「え?」

「私、今日の体育祭、すごく楽しかったの’。でも・・・・・・終わっちゃうのが、少し寂しいなって」

「あたしも! 明日も明後日も、その次の日も、ずーっと体育祭やりたいくらい! ・・・・・・寂しいね。楽しい時間がずーっと続けばいいのにね」

「鳳さんもそう思うんだ」

「うん。・・・・・・でもね、あたしのおじいちゃんが教えてくれたの。楽しいことがあるから、また明日もがんばろうー!って、思えるんだよって」

「また明日も頑張ろう・・・・・・か」

「だから、今日の楽しい時間は終わっちゃうけど――あたしは明日もショーをやるよ! みんなが笑顔になれるようにっ!」

「あ・・・・・・」

えむの言葉に、遥はグループの仲間のみのりの言葉を重ねる。

「ふふっ。鳳さんって、やっぱりちょっと似てるね」

「え?」

「ううん、なんでもない。私もいつまでも寂しがっていられないな。明日からまた――希望を届けるんだから。立つ場所は違うけど、これからもお互い頑張ろうね、鳳さん」

「うん!! 明日もがんばろーっ!!」

寂しい気持ちを、明日からもみんなの笑顔や希望のために頑張る気持ちに切り替えて、遥とえむの体育祭は終わった。

 

さて、体育祭の数日後。1年C組の教室では、いつものようにグループでの活動予定について考える遥の姿が。

(今日は愛莉達と打ち合わせして、そのあとスケジュールの調整をしてから――)

「・・・・・・あの、桐谷さん、今ちょっといい?」

「あ、うん。どうしたの?」

「これ、この前の体育祭、代わりに走ってくれたお礼」

「えっ、これって・・・・・・フェニーの限定キーホルダー!?」

「そう。桐谷さん、消しゴムもフェニーだったし好きなのかなって思って。よかったらもらってくれない?」

「嬉しい・・・・・・! これが売ってる時、仕事があって買いに行けなかったんだ」

「そっか、ならよかった」

「本当にありがとう。大切にするね」

「あの、それで・・・・・・よかったらなんだけど・・・・・・これから、遥ちゃんって呼んでいい?」

「・・・・・・! うん、もちろんだよ」

 

クラスメイトとの距離が縮まった気がして、遥は嬉しかった。そこへ同じグループのみのりがやってきた。

「遥ちゃーん! 今から屋上に行くんだよね、一緒に行こう!」

「みのり。うん、行こうか」

「それじゃあまた明日ね! 遥ちゃん!」

「また明日」

「・・・・・・遥ちゃん、今日、なんだかとっても嬉しそう!」

「ふふ、そう見える?」

「うん!」

「・・・・・・笑顔にさせてもらった分、私も、みんなに届けなくちゃね」

「え?」

「なんでもないよ。行こう、みのり!」

 

突然咲希に誘われて体育祭の実行委員をやってみたことが、遥の学校生活を変える一歩になりそうな予感。みんなからも笑顔をもらいながら、みんなに希望を届けるアイドルとしてさらに頑張れそうだと気合が入る――。

 

==了==