【プロセカ】イベントストーリー「走れ!体育祭!~実行委員は大忙し~」(第7話)
過去にプロセカで行われたイベントストーリを書き起こします。
今回は第7話。
体育祭最後の競技、学年対抗リレーが決着。遥とクラスメイト達との距離が近づいた気が。
ここまでのストーリーはこちらから。
『・・・・・・1位は、1年生! B組の鳳えむ選手、2年生と僅差でしたが、勝利しました!』
順位を告げる実況に、湧き上がる1年生。
『わあ、すごいすごい! えむちゃん、やったね~!』
えむの応援に来ていたミクも大喜び。
「やった・・・・・・!!」
アンカーの前で2年生チームを追い上げた遥も、顔を上気させながら喜びをかみ締める。
「・・・・・・負けちゃったか。鳳さん、やっぱり足が速いな」
(鳳さん、すごいな。キラキラしてて、まるで――)
誰もが認める才色兼備のまふゆも負けを認め、遥は、そんなえむに感心していた。
「遥ちゃ~~~ん!!!!」
「えっ?」
喜びを爆発させながら、遥の下に駆け寄るえむ。
「遥ちゃんっ! やったよ、あたし達、1位だよー!」
「うん・・・・・・! ありがとう、鳳さん! 鳳さんの最後の走り、本当にすごくて・・・・・・」
「えへへ~♪ でもでも! あたしが1位でゴールできたのは、遥ちゃんや、みーんなのおかげだよっ♪」
「はるかちゃん、すごかったね! アタシ感動しちゃった!」
「うん、本当にかっこよかった」
「天馬さん、星乃さん・・・・・・」
「桐谷さん! 代わりに走ってくれてありがとう」
「あ・・・・・・ケガはもう大丈夫なの?」
「やっぱり軽い捻挫だったみたい。でも、桐谷さんのおかげでリレーも勝てて、嬉しくて・・・・・・。本当にありがとう!」
「桐谷さん、実行委員も頑張ってたし、本当に大活躍だったね。おかげで体育祭がすごく楽しかったよ」
「みんな・・・・・・」
リレーに勝てたことよりも、これまで馴染めていないと感じていた、クラスのみんなからの声が嬉しくて、感極まる遥。
「あ。はるかちゃん、目がウルウルしてる」
「・・・・・・ふふ。学校に戻って、よかったなって思って。こういうの、仕事じゃできなかったから」
「桐谷さん・・・・・・」
「・・・・・・うう、なんだかアタシも泣いちゃいそう・・・・・・! よかったね、はるかちゃん・・・・・・!」
「えむちゃん!」
「あ、穂波ちゃん!」
「ゴールした途端、急に走って行っちゃったから、びっくりしちゃったよ」
「あはは、ごめんね~。どうしても、最初に遥ちゃんにやったーって言いたくて」
「ふふっ、えむちゃんらしいね。でも、わたしもえむちゃんをお祝いしたかったんだよ」
「え?」
「1位おめでとう、えむちゃん! すごく素敵だったよ!」
「えへへ、ありがとう、穂波ちゃん!」
まっすぐな穂波のお祝いの言葉が、えむを包んだ。
『えむちゃーん! お疲れさま!』
「ミクちゃん! リレーの時、応援してくれてたよね? フレーフレーって」
『うん! ちゃんとミクの声、聞こえてたんだねっ!』
「ふふーん♪ あたし、昔から耳がいいって言われるんだ。おかげで、体育祭すっごくがんばれたし、楽しかったよ。本当にありがとう!」
『ミクも楽しかった! 体育祭ってこんな感じなんだね。えむちゃん、いろんな競技で活躍してて、スーパースターみたいだったよ☆』
「ほんとに? 嬉しいなっ♪ あ、でも、今日はみんなスーパースターだったよ! みんな笑顔で、いっぱいキラキラしてたもん! そうだ、ミクちゃん! よかったら、これからも学校に遊びに来てほしいな」
『えっ、いいの?』
「うんっ! 今日は忙しくて、あんまりミクちゃんと話せなかったから・・・・・・。だから次は、一緒に学校を探検できたらなーって!」
『わあっ! すっごくすっごく嬉しい! じゃあ、次来た時は、校舎の中を見てみたいなっ♪ その時は、カイトと一緒でもいい?』
「もちろん!」
『よかった☆ カイトも絶対喜ぶよ!』
「鳳さーん!」
「あっ! まだ体育祭の片づけがあるんだった・・・・・・!」
同じ実行委員の子が声をかけてくれたので、体育祭の片づけに戻ることにしたえむ。
『ふふっ、じゃあミクはそろそろ帰るね! 今日は呼んでくれてありがとう♪ またね、えむちゃん!』
「うん、またセカイで会おうねっ!」
==続く==