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ベトナム: COVID-19の影響を感じさせないベトナム不動産市場 -海外ニュースー

数年来、ベトナムの不動産市場は好調が続き、日本人の投資家からも結構な注目を集めていました。

そこにバブルなんてなくて、グローバル経済の中でポジションを築き上げてきたベトナム経済の底堅さが、裏づけにあってのこと。

COVID-19のパンでミックにより世界規模で経済が低迷する中にあっても、ベトナムは2.8%のGDP成長を達成し、2021年も6.8%のGDP成長率が見込まれています。

そんなベトナムの様子を不動産市場にフォーカスして述べている記事がありましたので、ご紹介がてら。

www.asiapropertyawards.com

Headlineで使われている"defy"という動詞は、「ものともしない」みたいな意味なんですね、なるほど。

 

米中貿易戦争によるプラスの効果もありますが、それも国内で整備し続ける数多くのIndustrial Parkがあるからこそ。それによって人口の集積は起きるし、進出してくる外国企業の駐在員も増えるしで、不動産の価格を押し上げます。

 

僕は普段ホーチミンの不動産市場しか見ていませんが、ホーチミンも都市化が進み、不動産(土地)の価格が上がってきたことで、いわゆる戸建て住宅は郊外で探さざるを得ず、市内中心部では現地の人たちもコンドミニアムを購入して居住することが一般的になっているようです。

この辺の実需はどんな状況下でもなくならないので、経済が堅調=収入源の心配が相対的に低いために、住宅ローンの審査の通りやすさも大きく変わらず、引き続き現地の実需層が住宅購入に踏み切れるというのが、市場の底支え要因の一つなんでしょう。

タイプ別で見ても、アフォーダブルから中間層向けの不動産の落ち込み幅が小さく、中間層向けではCOVID-19下の環境にも関わらず、6%ほどの価格上昇を記録したようです。

 

もちろんCOVID-19の影響で、ベトナムへの入国は依然として難しいです。

先日の日本経済新聞の記事によれば、少なくとも日本との間でのビジネストラックも上手く機能していないようですしね。

www.nikkei.com

僕自身、すでに2年以上はベトナム現地を見ることができていないのですが、一日でも早く人の往来がスムーズにできるようになって欲しいものです。

 

※ 写真は4年ほど前のものです。

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