知磨き倶楽部

書評及び海外ニュースの紹介等を中心とした情報を発信します

2018年9月の読書メモ

2018年9月に読んだ本をまとめて紹介しておきます。

当月の読書冊数は27冊、総購入金額は19,431円でした。8月に日本で古本を買い溜めてきたことから購入量は通常月に比べてぐっと落ちました。

さて、今月のお勧めを3冊あげておきます。

 

キケン (新潮文庫)

キケン (新潮文庫)

 

男子大学生だからこその青春物語といいますか。高校生ものではこうはならないでしょうというレベル感が堪らない一冊です。恋愛の甘い要素はほとんどなく、爽快感で突っ走ります。

 

進化とは何か ドーキンス博士の特別講義

進化とは何か ドーキンス博士の特別講義

 

講義が古いので科学的知見として最新知識を得ようとするのは違うが、中高生向けの講義が元になっているだけに、バリバリ文系人間の基本的知識の補強には背伸びも必要なく大変よろしいレベル。

 

Masato (集英社文庫)

Masato (集英社文庫)

 

海外赴任に家族を帯同している身に響きまくる一冊。海外赴任経験者、海外赴任に帯同したご家族には同じように響くところがあるに違いない。海外赴任希望者にも是非。 主人公と同じ立場にある小学5年生の息子に読ませたいと思った一冊。

 

 
ソロモンの指環 動物行動学入門ソロモンの指環 動物行動学入門感想
原著は1949年初版と、古くから読み継がれてきている紛うことなき名著。時間が経って様々な研究が進んだ結果、科学的な面から言えばローレンツ博士が本書に記したことは正しくない点もある。よって動物行動学そのものを学ぼうという点に価値を見出すものではなく、博士のその姿勢、考え方にこそ読んで触れる価値がある。それほど難しいわけでもないので小学5年生の息子にも読ませたい。
読了日:09月02日 著者:コンラート ローレンツ


dele (角川文庫)dele (角川文庫)感想
【カドフェス2018】死後誰にも見られたくないデータを削除する、という仕事は現代にはニーズあるだろうから妙にリアル。依頼人の「削除したい」という思いを第一義に粛々とデータを削除する所長のケイだが、確実に「死亡確認」をしてから遂行することがポリシー。この「死亡確認」を担当する従業員の祐太郎が残された者を慮るタイプで、死亡確認をしながら色々なドラマが起こるという短編集。ゆる系ミステリとして安心して楽しめる。
読了日:09月02日 著者:本多 孝好


キケン (新潮文庫)キケン (新潮文庫)感想
【カドフェス2018】「図書館戦争』シリーズ、『三匹のおっさん』以来久しぶりの有川浩作品。99%男子の工学系大学における機械制御研究部、通称「機研」を舞台にした大学生青春物語。恋愛要素の殆どない爽やかコメディタッチで、非常に面白い。男子学生だからこその、ノリで突っ走っちゃう系が僕には心地好いんだろうな。バイトに明け暮れてしまった自分にはない、もう一つの青春と、そこから生まれるであろう心の絆が羨ましくもあり眩しくもあり。読後感最高。
読了日:09月03日 著者:有川 浩


週刊ダイヤモンド 2018年9/8号 [雑誌]週刊ダイヤモンド 2018年9/8号 [雑誌]感想
海外とは言え不動産投資を本業としている以上は目を通しておきたい特集。結果、まあそれほど目新しい話があったわけではないけれど、地方主要都市の事情などは知らない話なので興味深い。また、AIによるデータ解析を用いたオリックス銀行のサービスは、後進の東南アジア諸国でのヒントになる。総じて読んでおいて損はない特集。
読了日:09月04日 著者:ダイヤモンド社


進化とは何か ドーキンス博士の特別講義進化とは何か ドーキンス博士の特別講義感想
1991年に子供(ティーンズ)向けに行われた講演を再現し、2009年に訳者(編者)が行ったドーキンス博士へのインタビューも収録された一冊。有名な『利己的な遺伝子』は読もう読もうと思いつつ未読のままに今に至るが、本書で博士の「進化」に対する考えが分かりやすくまとまっていて、古さを全く感じさせない内容に満足(個人的にも腹落ちする説だし)。小学5年生の息子に読ませようと思って購入したが、よっぽど好きな分野でもない限りは、ちょっと早そうだなぁ。自分なら高校生くらいで読みたいと思うかも。
読了日:09月05日 著者:リチャード ドーキンス


dele2 (角川文庫)dele2 (角川文庫)感想
祐太郎の軽いんだけど人を思う温かさをもった役回りと、圭司の冷酷でクレバーなんだけど祐太郎に感化されたような熱さを見せる一面と。いいバランスで軽妙なミステリ物だと思っていたが、本作の3話目(というか3話収録の最後にして半分ほどの分量を占める)は、祐太郎の芯にある「妹の死」の真相に迫る緊迫感溢れる話。手に汗握りつつ、先が気になって仕方がなくて、読み終わった時には力が抜けた。色々と伏線も回収して繋げたし、これで本シリーズ終わりなのかな?まだまだいけそうだけど、ここで終わるのもスパッとして綺麗かも。いいシリーズ。
読了日:09月06日 著者:本多 孝好


博士の愛した数式 (新潮文庫)博士の愛した数式 (新潮文庫)感想
新潮文庫の100冊】初読は文庫化前だったから、10数年振りの再読。事故の後遺症で80分しか記憶がもたない数論学者と、そこに通う家政婦親子との交流。お互いへの優しい想いが物語に溢れ、なんだか読んでいるこちらまで数論(特に素数)に親しみを感じてしまう。どの登場人物の名前も出てこなければ、容姿に関する記述も多くなく、登場人物の輪郭がボヤけることが、また全体の雰囲気を柔らかにしているのだろう。小説を読み返すことは滅多にないが、これは時々読み返してもよいと思える一冊。
読了日:09月07日 著者:小川 洋子


ゴールドマン・サックスM&A戦記 伝説のアドバイザーが見た企業再編の舞台裏ゴールドマン・サックスM&A戦記 伝説のアドバイザーが見た企業再編の舞台裏感想
タイトルに惹かれて購入したが、「舞台裏」というほど生々しさを感じさせる踏み込みはなく(それでも外の人間には分からない話ではあるが)、「へー」と思うことはあっても、結局「で?」という感じ。総じて著者の自慢サイドに寄った昔語りを聞いているという以上のものではなく、実は相当楽しみにしていただけに残念だ。そういう世界に興味のある若い人にはいいのかもしれないが、それなりに経験を重ねてきた層以上には薦めにくい。
読了日:09月08日 著者:服部 暢達


スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
「落としたスマホを拾われる」という誰にでも起こりうる出来事が引き金になるからこそのリアリティ。色々途中で気がついてしまうような書き方なので、クライマックスでの驚きこそ少ないけれど、途中で止めることが出来ずに最後まで一気読み。スマホのセキュリティを見直すとともに、SNSの設定についても見直しましょうと。映画化されるというのには少し驚き。どう映像化するのかな。
読了日:09月09日 著者:志駕 晃


アキラとあきら (徳間文庫)アキラとあきら (徳間文庫)感想
久し振りに池井戸作品。階堂彬と山崎瑛の2人のアキラを主人公にした長編。お得意のバンカーを背景に、背水の陣で再生に賭けざるを得ない状況の企業経営者の図式。企業を中から腐らせていく創業家の次男・三男に加え、バブル崩壊後の銀行の変遷など、ちょうど同じ時期に金融業界と中小企業行政の中に身を置いた記憶が呼び起こされる。池井戸作品としてハッピーエンドに落ち着くことは分かっているが、再建スキームの構築まで息を突かせぬ展開は流石。
読了日:09月09日 著者:池井戸潤


Masato (集英社文庫)Masato (集英社文庫)感想
集英社文庫ナツイチ2018】期待を大幅に超えた一冊。父親の転勤でオーストラリアの地元小学校に通うことになった真人少年。英語が話せないことで味わう疎外感や後ろ向きな気持ちが、やがて友達もでき英語も話せるようになり楽しいことも見つかって、自分の居場所が出来た、いたいと思う場所が出来たという自我に気づく。一方で母親は駐妻の悩みに押し潰され苦悩し、息子との溝が深まり…。自分の海外赴任で5歳の息子を連れてくることになった我が家の姿を重ね、息子の気持ちを思わずにはいられない。こんなに心揺さぶられるとは。
読了日:09月10日 著者:岩城けい


これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話感想
仮想通貨の持つ可能性と社会(の変化)に与えうるインパクトについて堀江さんが述べた本。堀江さんのこれまでの言動からすれば想定の範囲内。途中で自己啓発本っぽい話が入るが、あの部分は要らないんじゃないかな。どうしても投機的な側面が取り上げられがちな仮想通貨だけれど、その仕組みの持つ可能性にこそ注目すべきなのは堀江さんと同意見。不動産取引の決済に使われた事例も海外の新聞で取り上げられていたが、法整備が後手に回らざるを得ないのもその通り。無視してはいけない世の中の流れ。
読了日:09月11日 著者:堀江貴文


日経ビジネスアソシエ 2018年8月号 [雑誌]日経ビジネスアソシエ 2018年8月号 [雑誌]感想
Kindle Unlimited】会社の中を色々変えたいと日々考えていたところに特集のタイトルが目について息抜きに手に取る。異文化の中で、どう自分自身の働き方を含め、どうスタッフ達の働き方を変えていけるか。押し付けても仕方ない類の話だしなぁ。パラパラと目を通しながらコミュニケーション環境から変えてみようかと思案中。睡眠に関する付録がポイント高し。年中「夏」みたいな環境にいる中、年齢のせいもあるのか、少し睡眠の質が変わったのか?と思うことがあったので。
読了日:09月12日 著者: 


生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい 02生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい 02感想
迷宮討伐の様子が分かったり、これまで貴重ながらも供給が続いていたポーションの供給源が分かったり。マリエラの「友人」も増え、人間関係と舞台設定を拡げた第二巻。錬金術師としてマリエラが大活躍する、というよりもマリエラを取り巻く不穏な動きが多かったかな。まあマリエラほどの鈍感力があれば、「街で静かに暮らしたい」を実践できていると言えるかもしれないw 次巻も楽しみ。
読了日:09月13日 著者:のの原 兎太,ox


フェルマーの最終定理 (新潮文庫)フェルマーの最終定理 (新潮文庫)感想
新潮文庫の100冊】ばりばりの文系の僕には難解な部分も少なくないけれど、一つの問題が生まれ、それを解かんと奮闘した数学者たちのストーリーは、「へー」という納得感とか満足感というより「ふぇー」という驚きに圧倒されたというのが近いが、壮大で知的に楽しい。また、日本人数学者の打ち出した「谷山=志村予想」がフェルマーの最終定理の証明に果たした役割を知って驚きもした(楕円方程式がモジュラーだとかいう内容の意味は理解できないがw)。
読了日:09月15日 著者:サイモン シン


たゆたえども沈まず (幻冬舎単行本)たゆたえども沈まず (幻冬舎単行本)感想
原田マハ作品。画家ゴッホに纏わる史実を基にしたフィクション。絵心ゼロで知識も殆どない僕でも多少なりエピソードを知っているくらいだが、そのゴッホを直接描かず、周りの人物(本作では弟とその友人となった日本人)を通じて話が作り上げられていく。美術的な関心がなくても、物語として充分に楽しめるが、フランス的な暗さ(フランスに暗さを感じるのはどうしてだろう?)も醸し出していて、やや淡々と静かな雰囲気。
読了日:09月16日 著者:原田マハ


チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)感想
前から読みたかった本。Kindleにならないので日本に一時帰国した際にやっと購入。バチスタ手術に特化した鳴り物チームで突然続け様に起こった術中死。内部監査を依頼されたのは門外漢の万年講師の田口。上巻は謎といえば術中死が起こった原因は謎だが、院内権力構造の描写が中心。小児臓器移植の問題に絡めつつの展開になるのかな? まだまだ先が読めずに下巻へ。期待に違わず引き込まれている。
読了日:09月17日 著者:海堂 尊


チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)感想
下巻に入って厚生労働省技官の白鳥登場。ロジカル・モンスターというほどの人間的偏りは感じないが、通常じゃないことは確かで、病院という組織内権力闘争の図式に当てはめて理解しやすかった上巻の登場人物たちの中に置くと強烈。読むテンポが加速する。解説で白鳥と田口のコンビをホームズとワトソンに例えていたけれど成る程なと。続編での活躍が楽しみだ。
読了日:09月18日 著者:海堂 尊


マーケティングとは「組織革命」である。マーケティングとは「組織革命」である。感想
USJハリーポッターのアトラクションを導入してV字回復の立役者となった森岡氏による組織論。社内マーケティング(根回しとは違う)の方法論に結構な分量が割かれているので、若手〜中堅層の方が刺さりそう。僕は本書で言えば「サラリーマン社長」の位置で、社内的にマーケティングする立場にはないが、社員には読ませたいと思った。また、抱えている組織上の問題点を考えるヒントも得られたので上出来。
読了日:09月21日 著者:森岡 毅


香港 返還20年の相克香港 返還20年の相克感想
購入後暫く積読状態だったが、初めての香港出張を機に読む。「一国二制度」「50年不変」など返還当時には香港の自由が保たれるように認識していたキーワードが、返還後の様々な問題の根底となってきたことを知る。不動産を仕事にしている関係で、中国本土資本の流入による不動産価格の高騰や、それに伴う香港人の本土に対する不満などは伝え聞いていたが、歴史的な問題が絡んで容易ならざる事態だ。香港の背景を理解する上で非常にありがたい一冊。香港、思ったより住みにくそうだな…。
読了日:09月23日 著者:遊川和郎


ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)感想
【カドフェス2018】なんだか変な小学生たちだなぁw あんなに「研究」する子たちがいるのだろうか。秘密クラブとかの延長にしては熱心だ。あれくらい打ち込めるものがあるのは幸せなことだけど。主人公アオヤマ少年の両親も変わっている。その辺の主要人物がみんな変わっていて、なんだかリアリティが湧かない。話の中心を成す「海」と「お姉さん」も結局分からないままで、なんだか不思議な話だった。ただ、あれだけノートに書く子にウチの子もなって欲しいとは思う。話し方が嫌だけどw
読了日:09月24日 著者:森見 登美彦


草莽枯れ行く (集英社文庫)草莽枯れ行く (集英社文庫)感想
集英社文庫ナツイチ2018】北方謙三氏の熱すぎる歴史物。赤報隊相楽総三博徒清水次郎長などを中心とした群像劇。同じ時代なら新撰組やら坂本龍馬西郷隆盛を主役に据えた歴史物がワンサカある中、赤報隊に焦点を合わせつつ漢を描き切るのが北方謙三。描かれた時期が随分前でもあり、最近の歴史研究で分かった事実とは違う点もあるようだが、それはそれ。熱く生きた漢たちに存分に楽しませてもらった。ただ、相楽総三にはあんまり感情移入出来ないんだよね、次郎長を通してやくざ的に見る方が性には合った。
読了日:09月24日 著者:北方謙三


新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)感想
新潮文庫の100冊】国語の教科書以外で宮沢賢治を読むのは初めて。そして、やはり国語の教科書に留めておくべきだった。名作として読み継がれていることは重々承知の上で、それでもやはり僕個人には全く合わない。もっと多感な頃に読むべきだったのだろうが、スレてしまった自分を元に戻すことは出来ないわけで。「読んだことあるよ」と言えるようになっただけ、以前の自分より少しばかり幅が広くなったかな。
読了日:09月25日 著者:宮沢 賢治


世界が感動する日本の「当たり前」(小学館新書)世界が感動する日本の「当たり前」(小学館新書)感想
駐日サンマリノ共和国特命全権大使であり、駐日外交団長も務める著者から見た、日本人が「当たり前」と思って見過ごしてしまいがちな日本の良い所を指摘して、活用の道を示す。僕自身、日本を出てから初めて実感した日本の良さは数え切れず(出た先にも良いところが勿論あるし、日本の悪いところもある)、大凡同意の内容。ただ、あまり新味はないかな。ジャーナリスト出身ということで、大変読みやすいのは良い。
読了日:09月25日 著者:マンリオ・カデロ


ブレイクスルー・トライアル (宝島社文庫)ブレイクスルー・トライアル (宝島社文庫)感想
セキュリティ会社が最新セキュリティの効果を示すために、侵入者を公募した賞金付コンテストである「ブレイクスルートライアル」。主催企業の社員である主人公と、その大学時代の友人。主人公は友人の誘いに乗って退職してまで参加を決意する。それぞれが秘めた秘密。コンテストの目的とは異なる侵入者たちの登場で膨らむ物語。実に軽妙で、次の展開も気になり続けて読む手は止まらない。なるほど、このミス大賞の名に恥じない面白さ。
読了日:09月28日 著者:伊園 旬


生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい 03生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい 03感想
生き残り錬金術師のマリエラを取り巻く主要人物に訪れる大きな変化により、迷宮都市やマリエラの今後のストーリーが決まる重要な位置付け。巻を重ねるごとに地の文とか、どんどんラノベ臭どっぷり強めになってきた。迷宮攻略は果たしてできるのか? その時までにジークはどうなっている?気になるポイントを沢山作りつつの次巻へ。盛り上がりに期待。
読了日:09月28日 著者:のの原 兎太,ox


残り全部バケーション (集英社文庫)残り全部バケーション (集英社文庫)感想
集英社文庫ナツイチ2018】まるで長編小説のように最後できっちり回収する連作短編集。5編を章立てにしているくらいところからも、長編小説を意識していると思わされる。岡田と溝口の悪徳コンビ(下請けだけど)の片割れ岡田が抜けたいと言うところか物語は始まった。伊坂幸太郎氏らしいユーモアを散りばめ、悪徳コンビにも愛嬌が途絶えないのが小気味よい。最後での伏線回収にはあっと思わされる。まさかあんな所に伏線があったなんて。
読了日:09月30日 著者:伊坂 幸太郎

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