知磨き倶楽部

書評及び海外ニュースの紹介等を中心とした情報を発信します

2018年4月の読書メモ

2018年4月の読書メモをまとめて紹介しておきます。

長期の休みがあったこともあり、読んだ本の数は38冊と増えました。

あえてのお勧めは

1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣

1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣

 
二千七百の夏と冬 : 下 (双葉文庫)

二千七百の夏と冬 : 下 (双葉文庫)

 


羽生善治の1手・3手詰め将棋羽生善治の1手・3手詰め将棋感想
将棋を覚えたばかりの初心者を対象にしたもの。僕はウォーズで2〜3級程度だが解けない問題はないので、それよりもさらに下くらいで4級から上にあがれない人がちょうど良いのかも。フリガナも振ってあるので、言い回しがちょっと将棋独特な感じはあるけれど、覚えたての小学生でも大丈夫でしょう。ということで、これは息子用にいいかな。
読了日:04月01日 著者: 


世界の路上で生まれた奇跡  6,000円とギターと寝袋を持って世界一周世界の路上で生まれた奇跡 6,000円とギターと寝袋を持って世界一周感想
事実は小説よりも奇なり。路上弾き語りで貰う「おひねり」で世界一周の路銀を得るとか、それだけで十分ネタだけど、そんな人のところに面白い何かが起こらないはずがない。どこに行っても文化の垣根を超えて人情には出合えるものなんだなあ、とも思った。毎日に閉塞感を感じて生きるくらいなら、思い切ったことやってみると人生変わるかもね。僕はしないけど。。
読了日:04月02日 著者:金丸文武


頭の良い子は将棋で育つ (幻冬舎新書)頭の良い子は将棋で育つ (幻冬舎新書)感想
中学生でプロ(女流棋士)となり、引退後に「教える棋士」として将棋の普及に努める高橋女流プロの著書。息子に将棋なんていいかなと思って一緒に始めてみようかと言ったのが昨年夏。海外では相手もいないので専らネット将棋になるが、嵌った感じはしないな。寧ろ僕の方が…w 頭を良くしようと思って将棋をさせても意味ないし、本でもそんなことは勧めてない。子供が将棋に興味を持った時の親の心得的な感じかな。優しくていい本。海外でも気軽に人と将棋を指せる環境があるといいんだけどなぁ。
読了日:04月04日 著者:高橋和


日経ビジネスアソシエ 2018年 2月号 [雑誌]日経ビジネスアソシエ 2018年 2月号 [雑誌]感想
ちと旬は過ぎたがKindle Unlimitedだったので読む。必須教養でサラッと述べられているくらいのことは知識として持っていることは再確認。ただ、その一歩先に深めていけるような咀嚼が足りないか。アソシエらしく参考になる書籍の紹介に抜かりはないのが本の虫には嬉し。読みたい本がチラホラ出てくる。特別付録の英語7日間速習講座も意外に良し。
読了日:04月05日 著者:日経ビジネスアソシエ編集部


将棋世界 2018年5月号(付録セット) [雑誌]将棋世界 2018年5月号(付録セット) [雑誌]感想
40の手習い的に将棋を指し始め、下手なりに好きになってきたと思ったらこんな雑誌にまで手を出してしまった。本屋で見かけて存在は知っていたけど、完全に「おっさん、おじいちゃんのための雑誌」という認識だったのに。内容は初心者の僕には消化不良なほどだけど、一つ一つの棋譜を丁寧に読んでいくのは意外に楽しい。盤外話もモチロン楽しめる。全部の棋譜を読んで並べたら、相当の時間を楽しめるだろうな。妻の目が痛いけど来月も買っちゃおう。
読了日:04月06日 著者: 


月のうた (ポプラ文庫ピュアフル)月のうた (ポプラ文庫ピュアフル)感想
著者の作品は2作目。優しい話を書く人なのか、それとも妻がそういう本を選んだのかは分からないが、初めて読んだ『むすびや』と同じく優しい話。小学生の時に癌で母親を亡くした民子、後妻として民子の母親になった宏子、亡くなった民子の母親の親友だった祥子、民子の父親の亮太と視点を変え、時間を辿りながら話が紡がれる。タイトルの通り、月の綺麗な夜に読むといいかも、なんて感傷的なことを思ってしまったのは、この本の影響に違いない。
読了日:04月06日 著者:穂高明,スカイエマ


東洋経済 電子書籍ベスト100 2017年版東洋経済 電子書籍ベスト100 2017年版感想
新旧取り混ぜての100冊なので読んだことある本もそれなりに。気になった本があって「詳細はこちら」のリンクをクリックしたら、「この操作はサポートされていません」と。一気に冷めた。
読了日:04月07日 著者: 


シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~感想
Kindle Unlimited】インスタグラムマーケティングが中心テーマ。自分が使っていないので今ひとつピンと来ない状況を変えたいと思ったが、本書を読んだくらいでは変わらない。寧ろ自分は既にそういう世代とは大きく離れてしまったのだという焦りを強くする。とりあえず、もう一度インスタグラムのアプリをスマホに入れ直しておいた。
読了日:04月08日 著者:天野 彬


隣の人の投資生活隣の人の投資生活感想
投資入門用の小説形式での啓蒙書。あっさりし過ぎていて物足りない。関西弁で喋る猫(昔のお金持ちの転生?)という設定が、昔流行った『夢をかなえるゾウ』を想起させる。Kindle Unlimitedだからいいけど、買ってたら後悔したかも。
読了日:04月10日 著者:工藤将太郎


週刊東洋経済 2016年5/21号 [雑誌]週刊東洋経済 2016年5/21号 [雑誌]感想
プログラミングの特集に興味を持ってKindle Unlimitedにて読む。思考というか、やり方を普通の仕事にも活かすというのは特段驚きもなく。ビジネスマン向けに特集すると、どうしてもそういう内容入れたくなるのかね。もうちっとプログラミングそのものに片足突っ込める程度にまで入れると良かったんだけど。ただ、自分がよく分からない分野でも、特集にもある通り子供には必須だなというのは強く感じてるので、子供には親しんでもらいたいなと。
読了日:04月11日 著者:週刊東洋経済編集部


SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になるSINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる感想
マルチタスクな人間というのが「出来る人」のような幻想があるけれど、そんなことはない、というより神経学的に人間の脳にそんなことは出来ない、と本書はいう。目の前の一つのことに集中する「シングルタスク」こそが重要だと。フローの話が出てきたところで腑に落ちる。なるほど、確かに自分も仕事しててフローの状態に入るのは目の前の一つのことに集中してる時だ(締切時間に追われているからというわけではない)。反省すべき点も多々あり、見直していかねば。
読了日:04月13日 著者:デボラ・ザック


1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣感想
Kindle Unlimitedで読んだけど、買っても損しない内容。目新しいことが書いてあるわけではなく、仕事術とか時間管理の本を読み漁っていれば(大抵、僕のような読者は読み漁る)、どこかで読んだことはあるだろう。ただ、この本は頭に残りやすい。実践という次のステップにも移しやすいように感じる。まずは色々なことをスケジュールに入れて「予定」してしまうことにする。あとモレスキンまた使おう。
読了日:04月13日 著者:ケビン・クルーズ


りゅうおうのおしごと!7 (GA文庫)りゅうおうのおしごと!7 (GA文庫)感想
ラノベなのにラノベとは思えない熱さの7巻。順位戦では避けられない昇級・降級という天国と地獄の話。現実では最近藤井聡太六段が全勝でC級2組からの昇級を決め、A級から渡辺前竜王が降級したことが話題となった。C級2組の主人公八一と、B級2組の清滝師匠の長い長い戦いを読んで熱くならないわけがない。ここから更に面白くなりそうだ。
読了日:04月13日 著者:白鳥 士郎


宇宙のはじまり 多田将のすごい授業 (イースト新書Q)宇宙のはじまり 多田将のすごい授業 (イースト新書Q)感想
素粒子物理学の話。宇宙のはじまりについて話すとどうしても素粒子の世界の話になって切っても切れない関係になるが、これは割りと基本的なレベルで分かりやすい。ダットン星人とか出てきて微妙に分かりにくい比較もあったりするけどw。しかし、この手の本を読んでもどうにも想像するのが難しいな、宇宙のはじまりというのは。大きすぎるテーマなのに小さすぎる時間単位の中での、小さすぎる素粒子とか。だからこそ駆りたてられるのでしょう。
読了日:04月14日 著者:多田将


天空の翼 地上の星 (講談社X文庫ホワイトハート)天空の翼 地上の星 (講談社X文庫ホワイトハート)感想
架空の中華を舞台にしたラノベ。反乱を逃げ延びた、天にも認められた王太子が時を経て故国に戻り……というのがはじまり。ご都合主義も手伝ってストーリーは割りと予想通りに進む。最後のところは少しどんでん返し感を狙ったものだけど、そこもラノベっぽい軽さが優ってサラリと終わる。続きがあるようだけど微妙かな。
読了日:04月14日 著者:中村ふみ


でんでら国 上でんでら国 上感想
江戸時代。姥捨の風習が残る村。60歳になると村を出て「でんでら野」に、元気な者は自分の足で、足腰の弱った者は家族に背負われて、行かねばならない。しかし、老人たちは実は捨てられてなどいなかった! 老人たちだけで「でんでら国」と呼ぶ隠れ里を作り、飢饉の時などには村を助けてきた。それが年貢を取り立てる役所に疑いを持たれ……。どうなる「でんでら国」? 下巻も楽しみだ。
読了日:04月14日 著者:平谷美樹


でんでら国 下でんでら国 下感想
「でんでら国」は役人たちに見つかる寸前にまで追い詰められる。防ごうとする老人たちと役人たちの戦いも面白いが、その後の策も見事だった。しかし、武家と農民の身分差は士農工商の定めの通りに変わらない。最後は意外な展開と結末で終わる。全くもって飽きさせない流れで上下巻を一気に読みきった。
読了日:04月14日 著者:平谷美樹


マクドナルド化する世界経済 闇の支配者と「食糧・水資源戦争」のカラクリマクドナルド化する世界経済 闇の支配者と「食糧・水資源戦争」のカラクリ感想
Kindle Unlimited】マクドナルドに代表されるようなファストフードの世界的な広がりがもたらす先にあるもの。それは「食糧メジャー」による人類の「家畜化」。とはいえ、ピンと来ないと言えばピンと来ない。著者は日本は「食」に関して恵まれた事情のある国であるが故に、全く理解していないと言う。内容自体は興味深い。しかし、読み終えた今、猛烈にマクドナルドで食事したい気分になっているのはどうしたものか。マクドナルドのない国に住んでいるというのに。
読了日:04月15日 著者:ベンジャミン・フルフォード


和僑 (祥伝社文庫)和僑 (祥伝社文庫)感想
前作『プラチナタウン』から4年後。緑原にできたプラチナタウンは成功して軌道に乗ったが、日本全体の人口減少問題で先行き万全とは言い難い。次代を見据えた解決策は「日本の食文化、食材、精神」の輸出を支える地域としての再生。和僑として日本の外に活路を求める方向性としては全く正しい。モチロン田舎の根強い外国アレルギーはある。それをどう乗り越えていくのか。日本人なら我が事として考えるべきテーマ。エンタメ性も失わずにきっちり描いた本作は読んで損なし。
読了日:04月15日 著者:楡周平


魔女は甦る魔女は甦る感想
骨と肉片しか残っていない凄惨な細切れ死体。事件を調べるうちに浮かび上がってくる巨大な隠謀。徐々に全体像が見えてくるうちにページを捲る手は止まらなくなる。結末はモヤっとしたものが残るが、どうやら『ヒートアップ』という作品に繋がっているらしいので、そちらを読むか。しかし、出版当時に読んだらモヤっと感が拭えなくて不満だったろうな。
読了日:04月15日 著者:中山七里


ヒートアップヒートアップ感想
『魔女は蘇る』の続編。今回の主役は前作で少し登場した厚労省の七尾。ヒートの根絶を狙って動き続ける七尾が何者かの罠に嵌って殺人容疑で追われる羽目に。濡れ衣を着せた真犯人探しは舞台裏で、物語は逃避行を続けながらヒート撲滅を第一目的に動き続ける。やりとりに軽妙なコミカルさも織り交ぜつつ手に汗握る展開が続くので一気読み必至。惜しむらくは前作のラストで行方の気になった二人のその後が知れなかったことか。
読了日:04月16日 著者:中山七里


アナザーフェイスアナザーフェイス感想
1ページ目を捲った瞬間に「読んだことあるやつだ」と認識する程度には記憶に残っていたけど、ストーリーが全く思い出せないので、そのまま再読。シングルファーザーの元捜査一課の刑事。刑事部総務課に移籍していたのに、息子と同じような年齢の男の子の誘拐事件で現場に戻される。仕事と子育て、というテーマで読むと、やはり自身を省みて考えさせられる部分が多々あり。シリーズで読むかな。
読了日:04月16日 著者:堂場 瞬一


週刊エコノミスト 2018年04月17日号 [雑誌]週刊エコノミスト 2018年04月17日号 [雑誌]感想
Kindle Unlimited】不動産分野におけるデータ・技術の活用を知りたくてパラパラと目を通すが、大した内容じゃない。僕の主戦場の東南アジアではさらに遅れているが、活用すべきデータがそもそもないという問題もまだ大きい。一般人がアクセスできる不動産情報ポータルがやっと出来たというレベルの国もある。ただ、流れが来る時は早いのも新興国の特徴。常にアンテナを張って考えるためにも定期的に情報はアップデートしておかないといけない。
読了日:04月16日 著者: 


盤上の向日葵盤上の向日葵感想
山中で土の中から発見された白骨死体。一緒に埋められていた将棋の駒が、とんでもなく高価な名駒という謎。出だし今をときめく異色の経歴を持つプロ棋士(上条六段)が犯人であることはほぼ堅いことは窺い知れる。物語は主に事件が起こった背景を紐解く上条六段の生い立ちの話と、名駒から事件の真相を追う現代の話で構成される。真剣師と呼ばれる賭け将棋指しの戦いなど将棋廻りの記述も熱い。熱く哀しい結末に静かに本を閉じた。将棋好きな自分は勿論だけど、将棋を知らなくても小説として一級だと思う。
読了日:04月16日 著者:柚月裕子


週刊エコノミスト 2018年04月24日号 [雑誌]週刊エコノミスト 2018年04月24日号 [雑誌]感想
Kindle Unlimited】日本経済、日本株、日本の政治を中心に、欧米と中国の動きを押さえる。主要テーマとしては強い関心がある分野ではないが、経済の動きを追うには大事なテーマ。世界情勢のキャッチアップと新聞よりも踏み込んだ分析で重宝する。
読了日:04月17日 著者: 


二千七百の夏と冬 : 上二千七百の夏と冬 : 上感想
2011年の現代で発掘された縄文時代の人間の骨。物語は縄文時代に生きるピナイの村の少年(青年?)ウルクを主人公にして進みつつ、時折現代へ。狩が主体の縄文人の暮らしぶりが活き活きと感じられる。上巻の最後で村を出ることになってしまったウルク。これからどうなり、なぜ発掘された状況になってしまったのかが描かれるのだろう。下巻も楽しみ。
読了日:04月17日 著者:荻原浩


二千七百の夏と冬 : 下二千七百の夏と冬 : 下感想
縄文人ウルクと渡来系弥生人のカヒィ。二人の少年と少女の恋。2011年の現代では発掘された彼らに想いを馳せる女性記者が、韓国籍の男性との結婚を暗に親に否定される。現代の国籍の違い以上のものを乗り越える彼らの恋の困難さと強さが浮き上がる。全般的には縄文人ウルク少年の成長記であり冒険譚。これは面白かった。
読了日:04月17日 著者:荻原浩


君の知らない方程式 BISビブリオバトル部君の知らない方程式 BISビブリオバトル部感想
ビブリオバトルという舞台設定が好きで読み続けているシリーズ。今回はヒロイン空を巡る恋愛がメイン(勿論ビブリオバトルという大枠の中で)。まあ、タッチはラノベに近いというか僕の中ではラノベに分類。ビブリオバトルで紹介された本の中では『ゲームウォーズ』が既読。読みたいと思わされた(その場にいたら投票したであろう)本は『ラノベ部』。本の紹介の仕方がホント参考になるのも二重丸。次巻も絶対読む。
読了日:04月18日 著者:山本 弘


人生の勝算 (NewsPicks Book)人生の勝算 (NewsPicks Book)感想
Kindle Unlimited】SHOWROOMというライブストリーミングサービスを立ち上げて拡大してきている前田裕二氏の起業に至るまでが大部分で及び起業後のことも少し。内容はサラッとし過ぎだけど、要はモチベーションを持って取り組めることを選び(選ぶということは何かを捨てることと同義)、圧倒的なパッションと努力で取り組むことが肝。ただ、実のお兄さんは軸を家族において幸せ。何も万人にとってビジネスに生きろと説くわけじゃない。人生において自分にとって大事なもの・軸を選べ、ということか。
読了日:04月20日 著者:前田裕二


世界まちかど地政学 90カ国弾丸旅行記 (毎日新聞出版)世界まちかど地政学 90カ国弾丸旅行記 (毎日新聞出版)感想
地政学としても旅行記ともしても中途半端で不満が残る。本書で取り上げられている中ではスリランカミャンマー、韓国、中国しか行ったことがないが、自分の体験と照らして記載内容に合点がいかない部分もあり、未経験の国の記述も鵜呑みにはできない。著者の主張と一致してしまうが、やはり自ら行ってみないとダメなんだなと。
読了日:04月22日 著者:藻谷 浩介


宇宙の始まり、そして終わり宇宙の始まり、そして終わり感想
類書と違って読み易かったのは科学者ではなく文筆家が書いている、という点か。著者が本文中でも書いている通り、素人が専門家の助けを借りつつ理解しようと頑張る、というスタンスはありそうであまりない。多少数式は出てくるが理解できなくても、大筋に影響はないだろう。個人的にはイメージのつきにくい素粒子の話が少ない(ほとんどない)点も取っつきやすい。大き過ぎて宇宙開闢とかもイメージつかないけど。。。素人には一読の価値あり。
読了日:04月23日 著者:小松英一郎,川端裕人


CUT 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)CUT 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)感想
藤堂比奈子シリーズ第二弾。一見普通に暮らしている人がおぞましい猟奇殺人事件を犯す。サイコパスという言葉は出てこないけど、まさにサイコパス。前作の人物関係が下敷きにあるので前作から読むのが必須。ちょっとばかり『羊たちの沈黙』っぽさがあるかな。面白いのでシリーズを読み続けよう。
読了日:04月27日 著者:内藤 了


習近平帝国の暗号 2035習近平帝国の暗号 2035感想
反腐敗運動により粛清を進めて確固たる地位を築き上げたように見える習近平。本書を読んでその過程と狙いを理解することができたが、一方で外から見るほどに揺るぎないものでもなく、まだまだ内部に色々抱えているのだなという印象もある。中国の動向は間違いなく世界中に影響を与えるわけで、これからも習近平率いる中国からは目が離せない。個人的には身近に影響が出やすい一帯一路に目が行きがちだけど、それだけでは測りきれない。
読了日:04月28日 著者:中澤克二


AID 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)AID 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)感想
藤堂比奈子シリーズ第三弾。前作からの登場人物の意外な過去が明らかになるとともに、現代の猟奇事件に過去の事件が蘇る。敢えて読者を少しばかりミスリードするような伏線も張られている。ただ、これまでの2作に比べると比奈子が危ない状況に陥る場面はなく緊張感と盛り上がりは少ないかも(その代わり別の仲間が危機に陥るわけだが)。
読了日:04月28日 著者:内藤 了


週刊エコノミスト 2018年05月01・08日合併号 [雑誌]週刊エコノミスト 2018年05月01・08日合併号 [雑誌]感想
Kindle Unlimited】基軸通貨としてのドルの弱化によりドル、ユーロ、人民元の3基軸通貨体制に移行するか?人民元はまだ管理され過ぎてて基軸通貨としてはどうかと思うが、中国の影響の強い国には人民元での取引も持ちかけられており遠からず基軸通貨になりそうとも感じている。個人の資産のウェイトがドル建てに寄ってるので人民元も少し持っておこうかな。幸い住んでる国ではオフショア人民元口座が簡単に開設できるようだし。
読了日:04月28日 著者: 


LEAK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)LEAK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)感想
藤堂比奈子シリーズ第四弾。今回は腹に現金(硬貨)を詰め込まれて殺されるという事件が発端。管轄外なのに死神女史の影響で本庁の捜査本部に応援という形で入る厚田班。死体そのものは猟奇的だけど、何というか、これまでに較べて全体的に猟奇的な雰囲気は薄いし、ホラーではない。好みの問題だが、今回は殺害される側の心情描写がないので生々しさがないのかも。
読了日:04月29日 著者:内藤 了


ZERO 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)ZERO 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)感想
藤堂比奈子シリーズ第五弾。幼児の部分遺体と小動物の虐待遺体。厚田班は再び本庁に呼ばれて猟奇捜査班として活動する。一方で、第二作で登場した殺人鬼佐藤都夜が比奈子への強い復讐心を胸にしながら脱走する。これもホラー度はあまり感じないが、シリーズ中で初めて事件が解決せずに次巻に続く形になっており、さたびは大変緊迫した状況で終わっているため直ぐに次巻に取り掛からざるを得ない。
読了日:04月29日 著者:内藤 了


ONE 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)ONE 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)感想
藤堂比奈子シリーズ第六弾。前作『ZERO』とセットになっていて実質上下巻に近い。行方不明となった比奈子を探すことと事件の真相を暴くことが並行して進む。「ZERO」から「ONE」になりたい犯人についてはかなり早い段階で予測はつくが、心の深淵というか本当の姿には驚かされる。稀代の殺人鬼である都夜との対決はややサッパリ、というか、今回の犯人の静かな異常性の方が怖いかも。いい緊張感があって読み応えあった。
読了日:04月29日 著者:内藤 了

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