知磨き倶楽部

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親の趣味の押し付けも許してね - 子供と読書 - Who was Michael Jackson? (Who was?)

1996年12月。マイケルジャクソンの東京ドーム公演を観に行きました。ずっと好きだったMJの公演を生で見れたことは僕の中の財産です。あの興奮と感動は忘れられない。同じ時期に観に行っていたアイドルのライブとは訳が違います(それはそれで楽しかったわけですが・・・)。

 

そんな僕は、もちろん今でもMJのビデオクリップは好きです。時々息子にも(無理やり)見せてきたりしましたが、今ひとつMJの素晴らしさが息子には伝わっていないような気がして残念でなりません。

そこで今回は、読書の題材として、MJの生涯をコンパクトにまとめた児童向けのこちらの本を息子に与えてみることにしました。 なぜ、ビデオクリップを見せるよりも素直に受け入れてくれたのか、やはり謎なのですが。。(ビデオの方が絶対いいのにw)

Who Was Michael Jackson? (Who Was?)

Who Was Michael Jackson? (Who Was?)

 

もともとこの「Who was?」というシリーズは、アメリカの小学生の低学年~中学年向けに書かれているもののようなので、英語自体はそれほど難しくないのですが、今回は他の本と比較しても易しかったような気がしました。

僕の中にマイケルジャクソンに関する予備知識がたくさんあることも一つの要因かもしれませんが、 息子も普段より短時間で読み終えていましたので、少し気になって調べてみると、同じシリーズでもLexile指数が結構ばらばらなんだということを知りました。

 

※ Lexile指数とは(Amazonより転載)

Lexile指数とは、アメリカのMetaMetrics®社が開発した「読解力」および「文章の難易度」を示す指標です。世界165か国以上で活用されているほか、アメリカでは、小学3年生~高校3年生の約半数が、英語能力テストの結果とともにLexile指数の判定を受けています。本は、単語数や難易度、構文の複雑さなどに基づきLexile指数がふられます。

リーディングに適切な本の難易度は、個人のLexile指数を基準にマイナス100Lからプラス50Lまでの範囲です。たとえば個人のLexile指数が1000Lの場合、読書に適した範囲は900L~1050Lになります。この範囲内の本に頻繁に触れることが、英語の読解力向上の一助となります。

 

これ、Amazonでペーパーバック版を見ると個々の本にLexile指数が書かれていたりするのですが、Kindle版だけ見ていると出てこないんですよね。 盲点でした。

で、本書のLexile指数は「600L~695L」とされています。これだと、だいだいアメリカの小学校2年生~3年生くらいの平均をターゲットにしていて、4年生以上だと易しすぎるかなあというレベルのようです。

ちなみに、以前に下記でご紹介したエジソンに関する書籍は「700L~795L」で、これで4年生のレベルに届いたかなというくらいのようです。 

 

なお、日本英語検定協会の調査によると、英検のリーディング問題とLexile指数の間には相関関係が認められ、英検1級が約1,300L、準1級が約1,200L、2級が約1,000L、準2級が約800L弱、3級が約560Lという感じのようです。

https://www.eiken.or.jp/association/info/2016/1227_01.html

http://metametrics.s3.amazonaws.com/public/dynamic/international/pdfs/Eiken_Text_Measurement_Report_Digital.pdf

多読派にはいいですが、文章量も少ない本なので、やはり少し易しかったかもしれません。

 

内容としては、子供時代のJackson 5結成に至るまでの話から始まり、Jackson 5としての成功、自我の芽生えと独立、スターダムにのし上がった後のスキャンダル(奇行?)と早すぎた死まで、ざっと紹介されています。

うん、MJファンには全く物足りない内容ですが、小学校低学年向けの本にそんなことを望んではいけません。 日本語ですが、MJのことに関しては、こういう本を読んでおけばよろしいかと(ベストかどうか分かりませんが、僕は面白かったです)。

新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書 (新潮文庫)

新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書 (新潮文庫)

 

 

それでも、息子の頭に、ビリー・ジーンやスリラーはあらためて刻み込まれたようなので、ここぞとばかりにビデオクリップを流してみましたが、なぜか期待したほどの反応を示してくれず。。  これからも、一人でそっとビデオクリップを鑑賞する状態は続きそうです。

 

今回は、完全に僕の趣味を押し付けて息子に本を読んでもらったわけですが、いつもこんなことばかりしているわけではありません(汗)

少しばかりレベルが易しすぎた点が反省点ですが、歴史上の偉人に比べれば話題が軽いといえば軽いので(僕の中ではMJも「偉人」ですけどね)、とっつきやすくていいのではないでしょうか。 勉強のために洋書の多読をしようと思っている方には、大人でも十分にお勧めできます。 

Who Was Michael Jackson? (Who Was?)

Who Was Michael Jackson? (Who Was?)

 

 

■ 編集後記

名曲は多々あれど、やっぱりマイケルジャクソンの代表作と言えばスリラーですよね。 寂しいので貼り付けておこうw


Michael Jackson - Thriller (Official Video)

 

今後の選書のためにWho was?シリーズを色々見てみましたが、大体「600L~695L」「700L~795L」「800L~895L」の3段階に分類できるようです。 読んで欲しいなと思うものに「600L~695L」のものが散見されたので、高学年向けの伝記シリーズなど探さないといけません。