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マインクラフトなら洋書の多読ができるかも? - 子供と読書 - Invasion of the Overworld: Book One in the Gameknight999 Series

子供だけではなく大人にも世界中で大人気のゲーム「Minecraft」。我が家のゲーム大好き息子も例外なく嵌っています。 とはいえ、一人で黙々とやるよりも、家族と一緒に冒険するのが好きなようで、どこかのんびりMMOの様相を呈しています。 

Minecraft

Minecraft

  • Mojang
  • ゲーム
  • ¥840

ただ、僕と妻が最近一緒にやってあげていないので(ゲーム自体は二人とも好きなのですが、3D酔いするのと、Minecraft内でやりたいことに関する嗜好が三者三様でばらばらなのです)、もっぱらMinecraftを題材にした小説など与えると喜んで読んでいます。

 

今回ご紹介するのは、それなりの分量がありながらも「9歳の娘が夢中になって読みました」という紹介文に惹かれて購入した一冊。  学校の作文でも、常にMinecraftを題材にしたような創作文を書いている息子には、楽しみながらも色々と参考になるのではないかな、と余計な親の期待も入っています(笑)

Invasion of the Overworld: Book One in the Gameknight999 Series: An Unofficial Minecrafter's Adventure

Invasion of the Overworld: Book One in the Gameknight999 Series: An Unofficial Minecrafter's Adventure

 

ストーリーは分かりやすいです。

Minecraft大好きな主人公が、MMOのように、PvPという他の人と同じサーバー上でゲームに興じているのですが、相当好き勝手なスタイルでプレイしています。 他の人の作った建造物を勝手に壊したり、モンスターを他の人のところに引き連れていったり、いたずらにNPC(Non Player Character)を殺していたり(あれ、これは僕もたまにやるな、、(汗))。 悪名を轟かせています。

そんな主人公が、ある日Minecraftの世界に入り込んでしまい・・・というお話。 ゲームとしてではなく(主人公にとっての)現実世界としてMinecraftの世界を生きることになり、その中で心の成長を遂げていくところが、少年漫画っぽい話で子供には受けそうです。 実は主人公には重大な使命が課されているのですが(そして、使命を通じて成長を遂げるわけですが)、その内容は読んでのお楽しみ。

 

英語のレベルとしては、以前にご紹介したWho was?シリーズのものよりも、修飾語句(修飾節を含む)が多く、構文的にもやや難しい印象。 語彙的にもやや難しいと思いますが、辞書を引かないと分からない、というレベルでもなく。 親の勝手な思惑である「表現を学んでくれたら」という想いには応えてくれそうです。

chimigaki.hatenablog.com

とはいえ、Minecraftをそこそこ遊んでみたことがある人なら、お話自体が面白いので、読み進めることについては苦はなさそう。 実際、分量的にはWho was?シリーズよりも圧倒的に多いですが、息子は本書の方が早く読み終えていました。

 

 

僕個人としては、大人が純粋に娯楽として読むには、少し物足りないというのが正直なところ。そこはやはり子供向けのお話です。 まあ、最後のほうは結構はまって一気に読み進めてしまいましたので、そんな偉そうなこと言えたもんじゃないのですが(笑) ネタバレしたくないので、なかなか書きにくいのですが、使命を受け入れてからの展開が早く、読む手がとまらなくなりました。

 

英語の面では、仕事ではもちろん、日常でも使うことのない言い回しや単語など出てきますので、幅を広げるという意味ではよかったです。 ちなみに、僕の英語のレベルは、仕事では何とか使えるレベルですが、TOEICを受けてもきっといい点数は取れないでしょう、というレベルです(20年ほど受けていないので何とも言えませんが、20年前には600点なんて届かないレベルでした)。

 

英語のレベルを示すために一文抜き書きしておきます。

※ ネタバレしないよう、内容にあまり関係のない箇所を敢えて選んでます。

Gameknight closed his eyes and reached out with his mind, feeling for the fabric of Minecraft, the digital mechanism that was working behind the scene, creating everything that he could see, and then he felt it, like a bent gear in a motor or a wheel out of balance.

 

Minecraftが好きで、ついでに英語の勉強もしたいなあという人にはいいかなと思います。

Invasion of the Overworld: Book One in the Gameknight999 Series: An Unofficial Minecrafter's Adventure

Invasion of the Overworld: Book One in the Gameknight999 Series: An Unofficial Minecrafter's Adventure

 

 

■ 編集後記

2日ほどで読みきってしまった息子に急かされつつ、僕も何とか読み終えましたが、読んだ本の内容を(感想ではなさそうですが)親と共有したいという思いは大事にしてあげたいです。

Amazonでざっと検索すると、日本語書籍だとMinecraft関連の本ってゲーム自体のTips的なものが圧倒的に多いんですよね。 英語だと、本書のような子供向けのお話がたくさんありますし、Kindle Unlimitedの対象になっている本もたくさんあるので、多読派にもお勧めです。

 

まあ、がっついたところが顔を出すと、ついついこんな本を読んでしまいますけどね(読了済です)。

マインクラフト 革命的ゲームの真実 (角川学芸出版単行本)

マインクラフト 革命的ゲームの真実 (角川学芸出版単行本)

 

 

こちらも読了済。親の勝手な願望が膨らむタイトルです(笑) ただ、以前はKindle版もあったのに、今なくなってるんですかね。。

マインクラフトで身につく5つの力

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