知磨き倶楽部

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読書感想文を書くための3つのポイント -子供と読書ー だれでも書ける最高の読書感想文

自分がまだ小学生だった頃。夏休みの宿題で出される「読書感想文」が嫌で嫌で堪りませんでした。読書自体は好きだったのですが、感想を書かなければならないということが嫌だったのですね。それが今では、誰に求められるでもなく、誰に読まれるわけでもなく(涙)、ウェブでこんな記事を書いているとは。

 

この「読書感想文なんて嫌だ」という気持ちは、小学5年生の我が息子にしても同じことを思っているようです。自らを省みて理解できないわけではないのですが、それでも、親になってしまうと、子供には読書感想文を書いて欲しいなどと勝手なことを思ってしまうものなのですね。

 

しかしながら、海外でインターナショナルスクールに通う息子には、「夏休みの宿題の読書感想文」というものが存在しません。なので、これまではなかなか強制力を持たせられず、書きたくないという息子の気持ちが通っていました。ただ、新学年になり、新しい担任の先生が、「読んだ本について何かしらの文章を書くこと」という宿題を日々出すようになりました。

 

要求される文章量自体は大したことないにせよ、立派な「読書感想文」です。さあ、満を持してこの本を息子に読んでもらう時がやってきましたよ。

 

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2018年9月の読書メモ

2018年9月に読んだ本をまとめて紹介しておきます。

当月の読書冊数は27冊、総購入金額は19,431円でした。8月に日本で古本を買い溜めてきたことから購入量は通常月に比べてぐっと落ちました。

さて、今月のお勧めを3冊あげておきます。

 

キケン (新潮文庫)

キケン (新潮文庫)

 

男子大学生だからこその青春物語といいますか。高校生ものではこうはならないでしょうというレベル感が堪らない一冊です。恋愛の甘い要素はほとんどなく、爽快感で突っ走ります。

 

進化とは何か ドーキンス博士の特別講義

進化とは何か ドーキンス博士の特別講義

 

講義が古いので科学的知見として最新知識を得ようとするのは違うが、中高生向けの講義が元になっているだけに、バリバリ文系人間の基本的知識の補強には背伸びも必要なく大変よろしいレベル。

 

Masato (集英社文庫)

Masato (集英社文庫)

 

海外赴任に家族を帯同している身に響きまくる一冊。海外赴任経験者、海外赴任に帯同したご家族には同じように響くところがあるに違いない。海外赴任希望者にも是非。 主人公と同じ立場にある小学5年生の息子に読ませたいと思った一冊。

 

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2018年8月の読書メモ

2018年8月に読んだ本をまとめてご紹介します。

当月は31冊と一日一冊ペースでの読書となりました。が、普段との大きな違いとしては、日本で少しばかり時間を過ごしたことにより、久しぶりに紙の書籍も割合が増えています。

また、新潮文庫の100冊、集英社文庫のナツイチ、角川文庫のカドフェスといったフェア物に乗った選書が多くもなっています。

そんな中から敢えてお勧めの3冊を選びますと、

 

日本人は自分たちが捉えている「仏教」というものを知識として理解しておく必要があると思います。特に東南アジアにいると、Budhismと言った時の現地の人との間での認識の差を自覚しておかないといけません。本書はコンパクトに、分かりやすくまとまっています。

 

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

 

第2回本屋大賞を授賞した有名作品ですが、今になって漸く手に取った次第。鉄板の青春小説。おっさんとしては、羨ましさを感じずにはいられない場面設定で、読みながら、つい遠き日の自分の姿を重ねたくなってしまいます。 

 

遠藤先生の本は久しぶりですが、正論の直球がずしんと響く一冊でした。読んですぐどうこうというよりも、もっと骨太なところから捉え直していかないと結局のところは駄目なんです。お手軽メソッドを求めない層に。  

 

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2018年7月の読書メモ

2018年7月に読んだ本をまとめて紹介します。

当月は一人の時間が長かったこともあり、読了数は59冊となりました。折角なので、もう少し骨太な本も読んでおきたかったところでしたが。。

数が多いので面白かった本も多かったのですが、あえて3冊のお勧めを選ぶとすれば、

 

女刑事音道貴子 凍える牙(新潮文庫)

女刑事音道貴子 凍える牙(新潮文庫)

 

今更ながら人気の音道刑事シリーズの第一作目。ついシリーズを読破してしまったほど楽しめました。 

色々な意味で生ける伝説の一人ですね。業界が違えど、ビジネスにおいて参考になるだけでなく、人生の考え方においても示唆に富んだ一冊でした。  

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

 

これも今更ながらの一冊です。様々な登場人物の独白というスタイルで事件の真相描写が進んでいきながら、物語の奥に潜んだ「狂気」が最大限に高められていきます。これは「なんで読んでなかったんだ!」と悔やんだほど。

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2018年6月の読書メモ

2018年6月に読んだ本をまとめてご紹介しておきます。小学5年生の息子用に買った児童書にも手を出したこともあって、31冊の本を読みました。その中で、お勧めを3冊だけ挙げさせていただくと、 

考え方の基本を叩き込んでくれます。実践しないと全く意味ない類の本ですが、人生100年時代と言われる今、実践しないなんて考えられませんし。

 

贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫)

贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫)

 

シリーズ物の第一弾になります。このシリーズは外れなく全て面白いのですが、第一弾の本書だけ挙げておけば、続きも読みたくなることは必至です。

 

革命前夜 (文春文庫)

革命前夜 (文春文庫)

 

昭和から平成に変わり、東西冷戦の象徴であったベルリンの壁が崩壊するという時期の東ドイツを舞台としており、基調としては暗いものの、物語の芯が太くて惹き込まれます。

 

お勧めとは違いますが、読書メーターに投稿した際に好反応だったものも挙げておきます。

1位:

2位(同率): 

流 (講談社文庫)

流 (講談社文庫)

 
生きている理由 (講談社文庫)

生きている理由 (講談社文庫)

 
漂流街 (徳間文庫)

漂流街 (徳間文庫)

 
贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫)

贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫)

 
中学生に読んでほしい30冊 2018 (新潮文庫)

中学生に読んでほしい30冊 2018 (新潮文庫)

 
恩讐の鎮魂曲 (講談社文庫)

恩讐の鎮魂曲 (講談社文庫)

 

 

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2018年5月の読書メモ

5月に読んだ本をまとめてご紹介しておきます。Kindleで合本版というのも読んでいるので、実質的には29冊の本を読みましたが、ちょっと軽めの小説の多い月でした。

あえてお勧めの小説を3冊あげるとすると、

 

13・67 (文春e-book)

13・67 (文春e-book)

 

 

 

 

意図せずですが、3冊とも文藝春秋の本になってしまいましたね。。

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